こんにちは。
アカンプリッシュの松本です。
空間をデザインする時やお客様と打合せする時ににいつも考えることは
・誰のためのデザインか?
・何のためのデザインか?
ということです。
「誰が」の部分は「デザイナー自身」であってはならないと皆さん考えていると思いますが、ついつい自分のエゴが出てしまうものです。
それが決して悪いわけではありませんが、私たちの仕事の成り立ちは、お客様から受注してそれを形にすること。
自分自身のためのデザインであれば、デザインフィーは頂かず、製造コストも自分が持つ、いわゆる「趣味」の世界だと考えています。
お客様とお話ししていると、デザイナー自身が持つ概念と、ユーザー(お客様)の持つ概念は、時として食い違う場合が多くあります。
というのも、デザイナーとユーザーが置かれている立場も違いますし、デザインというものに接する頻度や深さが違うためです。
立場とリテラシーが違えば、思い描くものも変わってきます。
私たちはプロとして、お客様の想像の上を行くものを創らなければなりませんが、お客様の希望やイメージをマイナスの方向に外していては意味がありませんし、超えすぎていてもお客様はついて来れません。
実際にお客様の担当者の方と話をしていると気にされる点は
・顧客からの視点
・スタッフからの視点
・使い勝手(動線や収納、機器のスペックなど)
・耐久性
であり、「デザイン性はお任せします」と言われることが多くあります。
これは、お客様にもある程度のイメージはあるけど、
・言葉で表現できない
・自分が良いと思っているデザインに自信がない(ダサいと言われるのでは?と思っている)
・デザインにおける効果が分からない
などの理由があっての「お任せします」である、と考えています。
使い勝手の部分においては、本来であればその現場へ研修として数日間入り、そこで体験し、理解したことをデザインとして反映したいところです。
ただ、それでは現場のお客様にも迷惑がかかりますし、デザインスタッフも業務が止まってしまうため、私たちは現場へ行き、ヒアリングをし、業務のフローを理解し、そこで使われる物を把握し、その上でデザインするしかありません。
大切なのは、
『誰が、の部分は「お客様のためであると考えている」』
として時に、デザイナー自身がそれを実現するために何をしているか?ということです。
多くのお客様は
「デザイナーは空間のことなら業種・業態を問わず何でも知っていて、自分達が頼めば、すごく素敵な空間をいとも簡単に創ってくれる」
と思っていたりします。
私たちは、お金をいただくからにはプロとして、無知は曝け出せません。
(時には、正直に「知らない」ということも必要ですが、せめて事前のリサーチくらいはしっかりとやっておきたいところです)
そのためにもデザイナー自身が、より成長していくためには多くの体験をすることは大切であり、多くのことに興味を持つことも大切だと思います。
とした時に、引っ込み思案(出不精)すぎる人は私の考える「優秀なデザイナー」像には遠く、良いものを作るのには向いていないのではないかと考えています。
そして、欠かせないのはコミュニケーション力です。
すべてのことに共通しますが、コミュニケーション力はデザインにおいても重要なポイントです。
お客様とのやり取りにおいていかに課題を引出し、実現したい姿に近づけるかは、コミュニケーションの感度が低ければ難しいでしょう。
あらためて「デザインは誰のためか、何のためか?」
と問われたのであれば、
「お客様のため、それを使うユーザーのためであり、お客様の未来の発展のため」
というのが私の考えです。
こんな考えに共感してくださるデザイナーをアカンプリッシュは募集しています。
良ければ、気軽にお話ししましょう。
https://accamplish.com/