こんにちは。アカンプリッシュの代表をしています松本と申します。
今回は、担当の渡邉より
「なぜソムリエから内装会社に!?」
をテーマに書いて欲しい、というリクエストがあり記事を書くこととなりました。
私はもともと飲食業出身で、大学などで建築やデザインを学んだことはありません。
それどころか、飲食業で独立をしようと思っていました。
地元でフレンチのお店で働き、独立するなら東京でいろいろと学びたいと思い、ソムリエの資格を取り上京しました。
選んだお店は人気店で、お客様には芸能人やモデルの方も多くいらっしゃっていました。
お店には同業者のシェフたちも多く集まっていましたが、そこで目の当たりにしたのは
雑誌に出ている有名なシェフたちが経営に苦しんでいる姿でした。
その時に理解したのは、
「どんなに美味しい食事を作れても、どんなにワインの知識があっても、独立して上手くいく(お客様に支持される)とは限らない」
ということでした。
そこで経営を学びたいと思い、飲食業を中心としたコンサルティングや不採算店の建て直し、飲食店の運営をしている会社に入社することに。
店舗運営については、時には3ヶ月休みなく&1日16時間働くなどして実践を通じて学ぶことができました。(今の時流ではブラックと呼ばれますが 笑)
実績を重ね、飲食店の新規出店を運営側として担当するようになったのですが、そこで内装業として独立するきっかけをもらいます。
飲食業 → サービス業 なのでお客様への対応には非常に気を遣い、どうやって満足していただくかということが「普通」ですが、内装業者さんと打合せをしていて衝撃だったのは
・デザインはユーザーの使い勝手よりも自分達が「作品」として良いものを造ろうとする
・施工担当は、素人に説明するのが面倒なので専門用語を多発するなどして丸め込もうとする
という顧客軽視の姿勢でした。(内装に関するリテラシーが低いだけ、ではありますが、、、)
大きなストレスを感じながらもお店を作り上げると共に、内装業者さんのあり方に疑問を感じ、
「それならば顧客の立場に立った、サービス業の感覚を取り込んだ内装会社を自分でやろう」と無謀にも(笑)決意します。
創業から数年は非常に苦労しました。
なにせ、学校も出てないですし、設計や内装会社で働いた経験もなく、業界の人脈もない状態でしたので(当たり前ですね)。
その後、小さな案件から少しづつオーダーをいただき、私たちの姿勢や創るものに共感をいただいた方からご紹介をいただき、会社は成長し今に至ります。
そして、独立してからの過程において、
「1級建築士の資格は持っていて独立しているけど、食べていけない」
という方にも多く会いました。
そのことで、大事なのはお客様への理解やコミュニケーションということを確信します。
このような経緯で独立しましたので、お客様とちゃんと向き合い、丁寧にコミュニケーションし、一緒に創り上げていくのが私たちの基本姿勢です。
そして、私が採用したいと考えている人は「私より優秀な人」です。
デザイン面、施工面、営業面、前向きな姿勢など、分野はなんでも構いません。
私ひとりでは、力不足ですので、メンバー1人ひとりの力を集結させながら、会社を成長させていきたいと考えています。
こんな無謀な独立をした社長がいる会社を面白がって興味を持ってくださる方、ぜひ一度お話ししましょう。