こんにちは、株式会社ベイシススペースデザインでデザイナーとして働いている齊藤と申します。入社して約半年しかたっていない新人で、日々奮闘しております。そこで今回は初めて関わった物件について新人目線でご紹介していきたいと思います。
〜銀座焼肉店〜
<設計での仕事>
1:現地調査
現地調査は図面の作成する上で基礎になってきます。ただ寸法を測定するのではなく、細かく設備の位置の確認なども行う必要があります。どれが何の設備かということについては、初めは分からないものですが、経験を重ねていくうちに理解ができるようになります。また難しい点としては、微妙な床レベルの誤差や建物や壁面の傾きなど細かい寸法を記録できるかということです。時には再度測定しに行くことがあったため大変でした。
2:図面作成
図面の基礎となるものを白図といいます。物件によっては白図データがある場合もありますが、現地調査した情報のみで作成することがあります。始めの頃は作成するのに手こずることもありますが上司の助言や数をこなしていったことでできるようになっていきます。
また図面には基本図と呼ぶ平面図、設備図などをまとめた図面があります。
始めの頃は上司に指示していただけるため、描くことや記号の意味などに関してはのちのちわかってきます。書いた図面も細かく赤ペンで細かく見ていただき非常にためになりました。
3:デザイン
初めてデザインさせていただいたのは銀座焼肉店の客室の間仕切りでした。間仕切りといっても金網で、いくつか案を作成した上でお客様に選んでいただくような形で進め、自分が考えた案が選ばれたときはとても嬉しかったです。しかしデザインしたものをきちんとした図面に起こす作業は苦労しました。結果的には上司に手伝っていただき完成させましたが、今でもその時に助言していただいた寸法の考え方などのことは仕事でいかしています。
施工での仕事
4:施工管理
施工管理といっても施工時においての新人の仕事は職人さんの補助や現場の掃除になります。どうやったら職人さんが働きやすいか、邪魔な位置に物がおいていないかなど細かなところをみてまわります。また現場に行くことで図面を書く以上の勉強となります。その他にも施主さんが現場で嫌な気持ちにならないような気遣いも現場では必要となります。
5:買い出し・発注
足りない材料の買い出し・発注も立派な仕事となります。買うという事だけでも勉強になり、どういった部材・部品あるかなどを学ぶことがでます。
また発注についてもどうやって物が作られるのか工程を知ることはものをつくるものとして知っておかなければならないため勉強となる面もありながら、社会人の基礎を学ぶ場になりました。
一つの物件を通して感じたこと
一つの物件を通して新人の目線から感じたことは、まずは単純なことですがやる気と熱意を持って業務を行うということです。技術などはやっていく内につきますし、どんな業務からでも学ぶことはいくらでもあります。
また内装業を一言でいうと「サービス業」です。お客さんがどのような要望なのかということをくみ取るのはあたりまえですが、協力会社に送る図面も分かりやすい図面になっているかなどと言った何気ないことを気遣うという事が真の内装業なのではないかと感じました。